令和8年度の同時改定に合わせた機能拡充とは

PR TIMESの発表・報道によると、訪問看護および訪問リハビリの事業所向け業務支援サービス「いきいき訪看」「いきいき訪問リハ」が、令和8年度に実施される診療報酬・介護報酬の同時改定への対応機能を拡充したとのことです。

診療報酬と介護報酬の「同時改定」は6年に一度しか訪れない大きな節目です。訪問看護ステーションや訪問リハビリ事業所は、医療保険と介護保険の両制度にまたがってサービスを提供するケースが多く、双方の報酬体系が一度に変わる同時改定は、事務処理や請求業務に与える影響が特に大きくなります。こうした背景から、改定内容をシステムに迅速に反映できる支援ツールへのニーズは年々高まっています。

今回の機能拡充は、こうした事業所の負担を軽減し、改定後もスムーズに業務を継続できるよう支援することを目的としたものと考えられます。

訪問系サービスを取り巻く制度環境と課題

訪問看護・訪問リハビリの分野は、在宅医療・在宅介護の推進という国の政策方針のもと、需要が拡大し続けています。一方で、慢性的な人材不足や、複雑化する請求業務・記録業務が現場の大きな課題となっています。

報酬改定のたびに加算(報酬に上乗せされる費用)の種類や算定要件が変わり、対応を誤ると適正な報酬を受け取れなかったり、返還を求められたりするリスクも生じます。特に小規模なステーションでは、制度の読み込みや書類の更新を専任スタッフが担うことが難しく、管理者や看護師・理学療法士・作業療法士などの専門職が事務対応に追われる構図が続いています。

こうした状況において、制度改定に自動対応する業務支援システムの存在は、現場の業務効率化と、算定漏れ・請求ミスの防止という両面で意義を持ちます。

現場への影響と今から備えるべきこと

令和8年度改定は、訪問看護・訪問リハビリに関わるすべての事業所に影響します。現在すでに業務支援システムを導入している事業所は、自社が利用しているシステムが改定内容に対応したアップデートをいつ・どのように提供するかを、早めにベンダー(提供会社)に確認しておくことが重要です。

一方、まだ紙やExcelベースで業務を運用している事業所にとっては、今回のような改定対応済みサービスへの移行を検討する良い機会といえます。制度改定の直前に慌てて対応するのではなく、改定内容が徐々に明らかになる今の時期から情報収集を進め、自事業所の規模や体制に合ったシステム選びを進めることが、来年度以降の安定運営につながります。

訪問看護師やリハビリ専門職として働く方、あるいはこれから訪問系サービスへのキャリアを考えている方にとっても、「自分が働く事業所がどのように制度変更に対応しているか」を見極める視点は、職場選びの重要なポイントになっています。制度対応力の高い職場環境は、専門職が本来業務に集中できる環境づくりに直結するからです。